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■基本方針:ホリスティック教育システム
自己組織系の研究には、広い視野を持って物理学を見ることができ、理学的思考力と工学的センスをバランスさせた人材が必要不可欠である。本専攻では,そうした人材育成に資する次のシステムをすでに運用している。

(1) 物理研究ゼミナール・応物研究ゼミナールの設置。
学部1年生を各研究室に「仮配属」させ、最先端の研究や研究者の生活を体験させることを行っている。
(2) 物理学科・応物学科で多くの科目を共通化し、多くの必修も共通化している。
(3) 所属学科にかかわらず、本専攻の30数研究室から卒業研究を自由に選べる。

我々は、こうした教育システムのおかげで優秀な大学院生に恵まれてきた。彼らの能力を最大限に引き出すために最も必要なことは、できる限り早く研究の最先端を意識させること、同年代のライバルを意識させること、研究の競争的環境を意識させることである。そこで本提案では、既存のシステムを発展させた「ホリスティック教育システム」を置き、研究経費の多くを投じて「大学院生の覚醒プログラム」を重点的に推進していきたい。




■ 教育実施計画
1)海外研究教育機関との共同指導
博士後期課程の大学院生の外国大学との相互指導制度を創設する。海外の研究・教育機関と早稲田大学で箇所間協定を結び,本専攻の博士課程大学院生が3ヶ月〜1年間程度海外の大学で研究を行い,逆に外国の大学院生が本専攻で指導を受ける。指導教員は本専攻と外国の研究・教育機関の教授がともに指導し,互いに博士論文審査に積極的に関わる。

2)競争的研究制度

博士後期課程の学生の優秀な研究提案(特に,分野をまたがる野心的な提案を奨励)に対し,研究奨学金を給付する。候補者は,全教員の前で研究についてのプレゼンテーションと質疑応答を行い,選考は全専任教員の投票によって行う。この選考方式は,本専攻の助手(3年間の任期制)の選考方式として長い運用実績がある。

3)異分野間の相互交流
『自己組織系物理学特論』を開設し,さまざまな階層で現れる自己組織系について,各分野の複数の専門家(COE講師)による特別講義を行う。『ホリスティック物理学輪講』を開設し,大学院生同士で専門分野の研究紹介を行わせ,互いに他分野の研究に興味を持たせる。同時に,非専門家に対して自分の研究の魅力を伝える訓練をする。そこで重視するのは,問題解決型から問題発掘型への転換である。

4)成果の発表
得られた成果は,ホリスティック総合シンポジウムやホリスティック談話会の形で一般公開する。テーマによっては,市民講座として公開し,成果を社会に還元するとともに,自己組織系物理学という学問分野の普及につとめる。優秀な大学院生には,積極的に講演の機会を与える。

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