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 早稲田COE企画 市民講座概要

 さる2005年7月30日、31日、早稲田COE企画市民講座『宇宙、量子、そして生命』を開催しました。この企画では本学のオープンキャンパスと連携して物理学科、応用物理学科の紹介も行いました。
 2005年(世界物理年)は、アインシュタインが相対性理論、光量子論、ブラウン運動の理論に関する3つの有名な論文を書いた奇跡の年から100年目に当たります。これらの理論は、素粒子物理学・宇宙物理学・量子物理学・物性物理学・生物物理学などの現代物理学の最前線につながっています。早稲田21世紀COEプログラム「自己組織系の物理」では、これを機に、3つのイベントを企画しました。物理に関する日常の疑問や謎を一緒に考える質問コーナー、早稲田大学にある電波望遠鏡の見学ツアー、そして3つの論文にちなんだ3つの講演からなる市民講座です。講演では、アインシュタインの3つの理論を解説し、それに関連する現代物理学の話題を「遙かなる宇宙」、「ミクロの世界」、そして「生命の物理」を舞台に紹介しました。
第1部
「物理の疑問や謎を考えよう」
    I. 宇宙・素粒子・相対論(担当:前田恵一・山田章一)
    II. 量子・物性物理・カオス(担当:田崎秀一・山崎義弘)
    III. 生命・生物(担当:高野光則・石渡信一)
第2部
「早稲田電波望遠鏡見学ツアー」( 担当:大師堂経明)
第3部
「宇宙、量子、そして生命:アインシュタインから現代物理学まで」
     石渡信一「早稲田COE物理と世界物理年」
     山田章一「宇宙で最も速いもの」(光速度に迫る天体現象の紹介)
     栗原進「光と量子」(光量子仮説から現代物性物理まで)
     木下一彦「ブラウン運動と生物」(現代物理は生物をどう捉えているか)

以下の市民講座の様子を写真で示します。
 


展示室の様子。角運動量保存の法則の実体験
コーナー。車輪の回転軸を上から下に変化させると、
自分が回転することに驚く。


コマの角運動量保存と歳差運動。


研究室見学。粘弾性物資に見入る見学者。


栗原進教授のボース・アインシュタイン凝縮の講演
 
7号館屋上に設置してある電波望遠鏡見学。
大師堂教授の説明を受け、都心の真ん中でも宇宙観測
できることに驚く見学者。


山田章一教授講演。


木下教授の講演。我々の体はなぜ動くのでしょうか。
それは体内のF1分子モータの働きによるのです。

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