 |
‖第22回熱電国際会議The Best Scientific Paper Award受賞者‖寺崎一郎教授：(理工学部応用物理学科教授)‖第22回熱電国際会議について‖熱電変換国際会議（アジア，ヨーロッパ，アメリカで毎年順番に開催され，世界中の主だった熱電変換研究者が一堂に会する国際会議）において，招待講演者を除く発表者の中で，基礎部門で最大1名，応用部門で最大1名が選ばれる最優秀論文賞です。 1999年から始まり，今年で5年目。日本人としては初の受賞です。 ‖受賞理由‖酸化物の中で例外的に高い能力を持つ物質である層状コバルト酸化物の特異な電子状態の研究に貢献し，そこに潜む新しい物理を見出したこと。以下に，熱電変換会議の会議報告の抜粋を示します。 The "Best Scientific Paper" award went to Prof. I. Terasaki from Waseda University in Japan for his paper "Magneto- thermoelectric effects of the layered cobalt oxides". Prof. Terasaki discussed some of his groups recent results on cobalt oxides, which show unusually large and magnetic field dependent Seebeckcoefficient values. Already ZT values around 1 have been measured, but the new physics exhibited in these materials is what makes them particularly interesting. ‖受賞コメント‖酸化物による熱電変換の研究は，私たちが1997年に提唱して以来，日本で精力的に研究されてきました。最初は問題外と思われていた酸化物は，いまや熱電変換研究の中で大きな位置を占めつつあります。 日本の研究に触発され，ヨーロッパやアメリカでの酸化物研究も始まっており，今回の受賞は日本の酸化物研究のアクティビティ が評価されたためと思います。大変光栄であるとともに，責任を感じております。日本発の新技術として，酸化物の熱電変換をま すます発展させてゆけるよう努力したいと思います。 ‖関連リンク‖◎寺崎研究室http://www.f.waseda.jp/terra/
|
|
||||||||||
