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‖日本IBM科学賞 第17回(2003年)受賞者‖

      船津高志(理工学部物理学科教授)  

‖受賞コメント‖

      20世紀は古典物理学の様々な矛盾を解決しようという根元的な問いから量子力学が生まれ、「原子とは何か、物質とは何か」
    を理解しようとして物理学と化学が融合しました。それでは、物理学にとって未開拓な分野はどこなのでしょうか?
    それは“生命”です。私たちは、生物を物理学で理解することにより“生命とは何か?”という問いに答えようとしています。
      生物を理解するためには、いろいろな階層で研究する必要があります。一番下の階層は蛋白質やDNAといった生体分子が
    働いている階層です。それらが集まって、生体超分子、細胞、器官などが作られ、さらには個体、社会、生態系が構成されてい
    ます。私たちは、最小機能単位である「生体分子」の階層と、生命としての機能が初めて発見する「細胞」の階層に焦点をあて、
    生体分子がどのようなメカニズムで機能しているのか?集合してどのようにシステムを構築しているのか?を明らかにしたいと考
    えています。


    ※日本IBM科学賞
    日本の科学分野の学術研究の振興と若手研究者の育成に寄与することを目的に、当社社会貢献活動の一環として、1987年に
    創設されました。対象は、国内の大学あるいは公的研究機関に所属する45歳以下の研究者(国籍不問)で、物理、化学、コンピュ
    ーターサイエンス(バイオインフォマティクスを含む)、エレクトロニクス(バイオ エレクトロニクスを含む)の4分野における基礎研究で
    優れた研究活動を行っている方々です。(IBMニュース&プレスリリースより)

‖関連リンク‖

    ◎第17回「日本IBM科学賞」受賞者決定 (IBMニュース&プレスリリースより)
     http://www-6.ibm.com/jp/company/society/science/p17th/funatsu.shtml
    ◎船津研究室
     http://www.waseda.jp/sem-funatsu01/



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